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背が縮んだ、腰が曲がってきた
このような症状の方はいませんか?
- 「若い頃に比べ身長が縮んできた」
- 「背中が丸くなってる気がする」
- 「姿勢が良くないと家族に言われた」
など…。年を取ったから仕方ない、とそのままにしている方はいませんか?
心当たりのある方は背骨に原因があるかもしれません。
考えられる原因1 背骨の圧迫骨折
人間の背骨には、首の骨(頸椎)、背中の骨(胸椎)、腰の骨(腰椎)、その下に連なって仙骨、尾骨があります。その中でも、重さや衝撃に耐えられず胸椎や腰椎の椎体が潰れてしまい骨折を起こしている場合があります。
背骨の圧迫骨折、椎体骨折と呼ばれる骨折です。
背骨の骨折と聞いて、そんなに簡単に骨が折れるものなの?と疑問に思う方もいるでしょうか。
皆さんは『いつのまにか骨折』という言葉を聞いたことはありませんか?その名の通り、背骨は『いつのまにか骨折』してしまうことがあります。
くしゃみや咳、しりもちをついた、畳のふちに足をとられ自宅の中で転んでしまった、中腰で重いものを持ち上げたなど、ちょっとした衝撃で骨折を起こしてしまう方がいらっしゃいますが、ご自身でも気づかないうちにいつのまにか骨折を起こしていた、という方もいらっしゃるのです。このような骨折のことを『いつのまにか骨折』と呼びます。
骨が折れるのですから、激痛が生じます。痛みで動けない、布団に横になれない、起き上がれない、寝返りが打てないなど日常生活に大きく支障をきたしてしまいます。
中には1週間ほど強い痛みが生じ動けなかったが、病院に行かずに自宅にあった痛み止めを使いながら安静にしていたら痛みが少しずつ楽になっていった、という方もいらっしゃいます。しかし、骨折を起こして潰れてしまった骨は、安静にしていたからと言って元の形に戻るというわけではありません。
潰れた状態で固まってしまうのです。潰れるということは、本来あった高さより低くなることですので、【背が縮んだ、腰が曲がってきた】という状態になっていくのです。
身長が2cm以上低くなったという方、背骨に激痛が生じ寝起きが辛い状態になってしまった方は圧迫骨折を疑ったほうが良いかもしれません。
骨粗しょう症による背骨の圧迫骨折
では、背骨(椎体)の骨折を起こしてしまう大元の原因は一体何なのでしょうか?
事故などによる外的要因もありますが、その原因の多くは骨粗鬆症がベースにあるのです。
骨粗鬆症とは、骨の密度が減り脆(もろ)くなる病気のことを言います。特に、60代を迎えた女性の方は注意が必要です。
運動もしているし、食事もバランス良く摂っているから大丈夫!と思われている女性でも、閉経を迎えると骨の新陳代謝に関っている女性ホルモンが減ってしまう為、骨の密度が減りスカスカに脆くなってしまう骨粗鬆症の危険性があるのです。
骨が脆くなってしまうことで、くしゃみや咳などのちょっとした衝撃で椎体骨折を起こすことがあります。背骨は身体を支える柱の役目がありますので、自分の体重を背骨が支えきれずに骨折を起こしてしまうのです。
考えられる原因2 腰椎椎間板ヘルニア、腰椎すべり症等
その他に、椎体と椎体の間にある椎間板という軟骨が飛び出てしまう腰椎椎間板ヘルニアや、腰椎がずれてしまう腰椎すべり症、背中側の筋肉が衰えてしまい背骨を支えきれずに背中が曲がってしまうことなども【背が縮んだ、腰が曲がってきた】原因として考えられます。
心当たりのある方は一度専門医への受診をお勧め致します。