手術のご案内SURGERY / TREATMENT

PEVFとは

最小侵襲脊椎手術「MISS(Minimally Invasive Spine Surgery)」による手術法の一つで、「PEVF」は英文名“Percutaneous Endoscopic Ventral Facetectomy”の頭文字をとった呼び方です。直訳すると日本語では「経皮的内視鏡下腹側椎間関節切除術」で、脊柱管の外側陥凹部の拡大を目的としています。MISSの中でも熟練の技術と経験を要する難易度の高い手術です。

加齢や重労働などにより靭帯が厚くなったり、骨や椎間板が出っ張ったりして脊柱管が狭くなることを脊柱管狭窄といい、しびれや痛みを出すことがあります。PEVFは、狭くなった脊柱管の外側陥凹部を広げるために、8mmの細い内視鏡を使って厚くなった靭帯や骨を削り、圧迫されていた神経を楽にしてあげる手術です。体への負担の少ない手術のため日帰りで実施しております。

脊柱管狭窄症に対する手術方法には病態に応じていくつかの方法があり、それぞれ適応も異なってきます。詳しくは診察を受けられた際にご希望を伺いながらご説明させていただきます。

PEVFの特徴

脊柱管狭窄症に対する手術です。
これまでの脊柱管狭窄症の外側陥凹部の除圧手術は全身麻酔で行う手術が一般的です。ご高齢の方にとっては、全身麻酔では手術ができないといったことがありますが、PEVF法では内科的な重篤な病気がなく全身状態が良ければ手術することが可能となりました。80歳90歳でも年齢だけであきらめる必要はありません。

椎間関節を削ることで安定性が損なわれるかもしれないと心配になるかもしれませんが、数多くの手術をこなしてきた熟練の技術と経験によってどこまで削るのかを判断し、安全に行っております。

PEVFは横からのアプローチで行い、切開口が8mmと更に小さくなったことにより、局所麻酔下での手術が可能となりました。

鉛筆とPEVFで使用する内視鏡の比較写真

PEVFの特徴

内視鏡には3つ穴が空いているように見えますが一番小さい穴が生理食塩水(水)を流すためのものです。
2番目に小さい穴がカメラです。このカメラで映し出された画像をみながら手術をしています。
そして、一番大きい穴が手術をする際に操作できるスぺ―スとなっています。
その他、鉄の色をしている所が光り、中をみるための光源となっています。

PEVFの特徴

鉛筆よりも少し細い内視鏡を使用しています。
この太さが皮膚の傷口の大きさの為、早い社会復帰を可能としています。

PEVFのメリット

  • 局所麻酔で行うため、全身麻酔では手術が受けられない人でも手術ができる可能性がある
  • 手術後3~4時間後には独歩可能になり、トイレなども自力で可能

手術のリスク・副作用等について

  • 術後血腫
  • 感染
  • 神経損傷
  • 脊椎不安定

当グループではこれらの可能性を低減するべく、リスク管理の徹底、治療機器の開発、診断機器の導入、技術の研鑽を行っております。手術に関するリスクについても詳細に説明いたしますので、ご心配事は当院医師にご相談ください。

また、上記4点が起きる可能性は当グループでは統計上2%未満です。

手術費用

  • PEVFは自由診療です。1カ所目140万円(税込154万円)
  • 2カ所目70万円(税込77万円)3か所目50万円(税込55万円)かかります
  • 手術費用には術後3か月間の検査代、診察代が含まれています

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